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2010年5月27日 (木)

「西村晃・黄門」の涙

 TBS・TVの超長寿番組「水戸黄門」の監督、矢田清巳氏の講演を聴く。好きな番組の1つで、ずっと観続けている。典型的な勧善懲悪ドラマで、格さんの「静まれぇい!」の声と共に助さんが掲げる「葵」の御紋に、全員ひれ伏すという他愛ないストーリーだが、肩が凝らない点がいい。助監督時代から40年近く京都太秦の東映で時代劇に関わってきた矢田さんの話は実に面白かった。その中で1つ、特に感銘を受けた個所があった。それは、西村 晃・水戸黄門さんにまつわるエピソードである。矢田さんは語る・・・

 「水戸黄門」というドラマには笑うシーンは多いが、泣くシーンがない。初めて黄門さんの泣く場面が必要となり、私は恐る恐る西村さんに言う「泣いてくれませんか?」。「わかったよ監督。但し15秒間待ってくれ」と西村さん。普通、泣く場合は目薬を使うが、彼は要らないという。結果、実際に目から涙があふれ出る名演技を見せるのである。「どういう感情移入をしたのか?」と訊く私に晃さん言う『フィリピンの特攻隊基地から、自分の1つ前を友人が飛び立つ。それを見送ったとき、丁度、椰子の木の向こうに夕日が沈むところだった。特攻機が水平線から消えたとき、涙がどっとあふれ出た。その光景を心に浮かべるとき、今でも涙が出て仕方がない』と」・・・戦争、飢餓、そして、経済で坂の上の雲を追った「昭和」は、もはや遠くなりにけり、か。 

 今日の誕生日の花は、エビネ。花言葉は、謙虚な恋。  今日ーの一句は、「夕べまだ 子供のあそぶ 麦の秋」脇村禎徳。

 明日の記念日は、ゴルフの日。

 

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