映画・「人間の条件、第二部激怒編」
NHK・BSテレビで放映されている山田洋次監督が選ぶ「家族を描いた日本の名作100本」を観続けているが、昨日の「人間の条件第二部・激怒編」を今早朝、録画で観る。原作は五味川純平のベストセラー小説、脚色・監督は小林正樹・・・舞台は昭和18年、満州の鉱山。捕虜として送り込まれた500人の中国人労務者と日本人労務管理者との人間愛の物語であり、真の人道主義とは何かを追求したドラマでもある。「究極の立場に立てば、人間、どうあるべきか」を考えさせられる映画である・・・
宮口精二演じる、囚人労務者の指導者「王 亨立」のセリフが印象に残る。7人の逃亡者を憲兵が斬首するという前日に、仲代演じる「梶」に「王」 が静かに言う・・・「小さな過ちや誤謬は、あなたも、わたしも犯すだろう。だが、それは訂正すれば許される。しかし、決定的瞬間に犯す誤謬は、決して許されることのできない犯罪になる。わたしの見るところ梶さんは、あなた自身が矛盾に引き裂かれた過失の長い連続だった。これは訂正の希望が持てたでしょう。しかし、これから来る瞬間にその希望はない。その瞬間が人道主義の仮面をかぶった殺人狂の仲間になるか、人間という美しい名に値するかの別れ道です」・・・このような時代は永久に来てほしくない・・・
今日の誕生日の花は、ノコギリソウ。花言葉は、忠実。 今日の一句は、「たちまちに 蜩の声 揃ふなり」中村汀女。
今日の記念日は、プロ野球ナイタ―記念日。
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