天国と地獄?
世間を震撼させた広島刑務所脱走事件、犯人である李受刑者がいとも簡単に逮捕された。周囲の住民に恐怖をまき散らしたが、大事に至らなかったことは何よりだった。ところで、今朝の或るサイトの一文が目を惹いた。「中国人受刑者は、広島刑務所が『シャバ』より『天国』と舞い戻ってきた真実」という表題でこう書いている。「この2日間、寒空のなか、着るものも食べるものもなく、わずかなカネで国際電話にも限界があった。悪事を働くか、凍死するか・・・結局、日本での「天国」は刑務所だった。自由はないが寝るところと三食が保障される。今の日本は刑務所の外は「地獄」だったのである・・・
広島刑務所には尾道支所というのがあって、ここには75歳以上の高齢受刑者が収容されている。ところが人気は抜群なのだそうだ。とにかく刑務官がやさしいのだ。冬には「湯タンボ」を用意してくれる。食事も高齢者用に柔らかいものを出してくれる。受刑者が認知症になれば介護をしてくれる。親孝行なる子供が絶滅危惧種になっている現在、貴重な存在だ。寒空の中、死と向き合いながらねぐらを求めてさまようホームレスと比べれば、天と地の違いではないか。刑期を満了して出所しても、8割の人はもはや帰るところがない。そこでタクシーの無賃乗車をやってわざわざ捕まるのだ。手錠をはめられ心からニッコリするそうだ。そして、尾道刑務所に移送されて「ただいま」と笑顔で舞い戻ってくる・・・今の世相、何か笑えない喜劇という思いを強くする話ではないか・・・
今日の誕生日の花は、ヒヤシンス(黄)。花言葉は、勝負。 今日の一句は、「冬の日や 馬上に氷る 影法師」松尾芭蕉。
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