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2012年4月27日 (金)

小津映画「秋刀魚の味」の録画を観る

 「小沢裁判」が喧噪のなか、山田洋次監督が選ぶ家族を描く映画50選、小津安二郎監督の「秋刀魚の味」を録画で観て静かな感動を覚える。中学同級生の「笠智衆」「中村伸郎」「北竜二」たちが、居酒屋でお酒を呑むシーンが再三出てくる。冗談を言い合い、身の上話をしてお互いの幸せを気遣う・・・その中で、いかにもうまそうに飲むお酒、思わずごくりと喉が鳴る。そして、男の友情に人生の味を感じる。また、「トリス・バ―」のシーン・・・トリスのハイボールを舐めながら、「せめて角瓶のハイボールを・・・」と語り合ったことが懐かしい。我々なりに「坂の上の雲」を追ったわが青春、貧しくともよき時代だったとしみじみ思う・・・

 ところで、題名の「秋刀魚の味」とは、どういう意味なのだろう? 男やもめをかこつ笠 智衆演じる「平山周平」、元海軍・艦長、今は高級サラリーマンだが、日々の立ち居振る舞いにそこはかとない侘びしさを漂わせている・・・そんな姿を見て、好きな佐藤春夫の詩を連想する。「あはれ/ 秋風よ/ 心あらば伝えてよ/ ・・・男ありて/ 今日の夕餉に/ ひとり/ さんまを食らいて/ 思いにふける/ と」・・・秋、酒の肴に欠かせないのが秋刀魚。また、周平の娘が嫁ぐ日、挨拶しようとするのを拒む父親、この気持ちはよくわかる・・・「さんま、さんま/ さんま苦いか塩っぱいか/ そが上に熱き涙をしたたらせ・・・」 ・・・さすが小津映画、余韻が長く長く残る。巷の喧噪などすっかり忘れて・・・

 今日の誕生日の花は、スイレン(白)。花言葉は、清純な心。潔白。 今日の一句は、ものの芽を 風雨は育て 且つ傷め」阿波野青畝。 

 今日の記念日は、国際盲導犬の日。

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