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2014年10月24日 (金)

映画「ふしぎな岬の物語」

 吉永小百合・主演、プロデュースで話題の映画「ふしぎな岬の物語」を観る。原作は森沢 明夫の小説「虹の岬の喫茶店」。オムニバス形式の物語なので脚本がたいへん。成島 出監督と親交の深い加藤 正人と安倍 照雄が担当し、味わい深いドラマに仕上げている。ストーリーは極めて淡白だ。「ふしぎな岬」というだけで、映画では場所を特定していない。小舟の文字「千葉」から推定すると房総半島なのだろう。360度の眺望が効く、実に美しい海景色だ。夫を亡くし1人でカフェを切り盛りしている吉永演じる柏木悦子、悲喜こもごもの人生体験をしながら、いろいろな人に想いをかけ、また周りの人たちからも温かく受け止められ、力強く未来に向かって歩いていく、そんなラストシーンがとても印象的だった・・・

  今回で3度目の共演となる笑福亭鶴瓶、その演技が光る。30年、岬に住み、悦子の淹れるコーヒーを飲みに通うタニさん、淡い恋心を抱きながらも遂に口に出せないでいる。見かねた悦子の甥・浩司(阿部 寛)が二人を合わせる場をつくる・・・が、帰ろうとするタニさんの姿がどうも元気がない。浩司の「どうだった?」に、振りむきざま大きく「×」を描き、あの独特の笑顔を返す。そして最後、リストラされて大阪へ帰る船上のタニさんに、悦子は大声で別れを告げる。何度も何度も手を振って・・・成島監督は言う「亡きご主人の絵と別れる場面に泣かなかったのに、タニさんと別れるシーンには吉永さん、ぽろぽろ泣いたよ」と。悦子もタニさんの「男の純情」に本当は惚れていたのかもしれない・・・モントリオール映画祭で受賞した価値は十分ある・・・

  今日の誕生日の花は、ベニシタン。花言葉は、統一、安定。 今日の一句は、「さむざむと 影なき秋の 遍路かな」佐々木 有風。

 

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