大相撲大阪場所・白鵬優勝!
今日の大相撲大阪場所千秋楽は、随所に見応えがあった。まず照ノ富士、大関・豪栄道を相手に粘りの相撲で寄り切って勝ち、二番あとの「白鵬VS日馬富士」を仕度部屋で見守る。もし白鵬が負ければ優勝決定戦である。本土俵で勝っているだけに、自信はあったはず。それに、兄弟子の日馬富士がマスメディアに「照ノ富士を優勝させるため、援護射撃する」と再三明言していることもある。観衆は優勝決定戦を待ち望んでいた違いない。それにしても、しつこく食い下がる日馬富士にてこずった白鵬、自身は薄氷の勝利という思いだったろう・・・
6連覇、34回目の堂々たる優勝だが、インタビューに応じた白鵬、しばし沈黙のあと出た言葉は重苦しかった。初場所が終わったあとの1月30日、自らの相撲にものいいがついたことで、審判部批判を行ったことが大騒動になった。宮城野親方の謝罪で今回は呼び出しを免れたが、そのもやもやが尾を引いていたのかもしれない。連勝が続き、気の緩みというか、多少の傲慢さが出たわけだが、今や押しも押されもせぬ大横綱ならば、大いに反省しないといけない。恩人である亡き大鵬に顔向けできないのではないか。今場所の相撲で、白鵬は照ノ富士の猛接近を実感しているはず。まだ30歳。来場所は改めて強い横綱相撲を取ってほしい・・・それにしても幕内だけで外国人力士の数が半分に迫る。日本人力士の奮起を望みたい・・・
今日の一句は、「鶯や 焼土の果てに 人は立つ」加藤楸邨。
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