3月の風と4月の雨は美しい5月をつくる
「くしゃみと鼻水」と言えば花粉症の定番だが、先日からこれに悩まされている。腸の調子もおかしい。風邪でも引いたのだろうか。それにしても、この時季にこの寒さ、何十年ぶりかの寒波らしいが、異常気象に違いない。普段は至って丈夫な方なので、寄る年波の不安が脳裡をかすめる。浮世の義理で、しんどさをおして平素ご無沙汰している先輩K氏へ表敬訪問する。ところが、K氏も顔色が悪い。風邪気味で近所の医院へ行ったところ、「高齢になると熱が出ない。これがいけない」とのこと。年齢と共に弱りつつある白血球が、黴菌と猛烈に戦わなくなるかららしい・・・
それがきっかけとなり病気の話に花が咲く。そこで手渡されたのは一冊の本。中村仁一著「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(自然死のすすめ)である。単行本をペラペラめくっていると、「早期発見の不幸」「手遅れの幸せ」のゴジックが目に飛び込む。がんの話である。「繁殖を終えて生き物として、賞味期限の切れた『還り』の途上にある年寄りには、もはや早すぎる死というものは存在しない」に驚くと同時に、なるほどと思う。「がんで死ぬのではない。がんの治療で死ぬのだ」に、「がんもどき」の近藤説信奉者として「その通り」と共鳴する。最後の一文「年寄りの最後の役割は、できるだけ自然に『死んでみせる』こと」が心に残った・・・今日の産経夕刊コラムの「3月の風と4月の雨が美しい5月をつくる」。この冷たい風や雨も輝ける5月のためにあるのかもしれない・・・
今日の一句は、「ゆらゆらと 地球へしだれ 桜かな」松尾隆信。
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