会員制情報誌「選択」創刊40周年記念を祝う
高校時代から大好きだった「評論家・伊藤 肇氏」が立ち上げた「三万人の会員制情報誌」だけに、私は「創刊号からの熱心な愛読者」であることを自負している。伊藤さんは、陽明学・安岡正篤の弟子として「帝王学」を世に広めた人でもあり、特に経営者層にファンが多かった。1980年、56歳の若さで亡くなったことが惜しまれてならない。伊藤さんの言葉として、今でも強烈に残っているのは、帝王学3つの柱である。曰く「1)原理原則を教えてくれる師を持つこと。2)直言してくれる側近を持つこと。3)よき幕賓(ばくひん)を持つこと」。ビジネスマン時代、この言葉を金科玉条のごとく座右に置き、守るべく励んだことを思い出す・・・
雑誌「選択」は、その後、飯塚 昭男、湯浅 正巳、そして現在の湯浅 次郎氏へと引き継がれたが、「何者にも恐れず、果敢にタブーに挑戦するメディアが存在することは、、私たちに希望をもたらす」(ジャーナリスト・池上 彰氏)や「情報が氾濫している中で『選択』には、必ず新しい情報、そして斬新な切り口の情報が掲載されている」(ジャーナリスト・田原 総一朗氏)など多くの人から高く評価されている。ご用雑誌が増えつつある現在、どうか硬派を貫いていってほしいと思う。その象徴的なのが「巻頭インタービュー」だ。最新号「日米同盟『形骸化』は止まらない」が大きな反響を呼んでいる。安倍首相の訪米について、ダグラス・パール氏(カーネギー国際平和財団副所長)は「米国メディアはなんらニュース価値を見出せないだろう」と手厳しい。今後の健闘を祈りたい・・・名文家(ほとんどが無署名記事)が多く、読みやすいのがありがたい・・・
今日の一句は、「五十年 待ちたれば亀 鳴きにけり」藤田湘子。
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