菅官房長官の沖縄入りと安倍首相の訪米
今日、菅官房長官が沖縄入りしたという。「会う必要がない」が一転して「会う」になったのはなぜか? 4月26日から5月2日まで安倍首相が訪米、上下両院議員合同会議で演説するが、米国を悩ませている沖縄問題もテーマの1つであり、菅官房長官の沖縄入りはそのアリバイづくりではないかとの見方が専らだ。したがって、5日の「菅官房長官:翁長沖縄県知事」の会談も前進することはまず期待できない。今日のテレビBSジャパン「週刊ニュース新書」に田中 均氏(元外務審議官)と前泊 博盛氏(沖縄国際大学教授)が出演、「辺野古問題」の現実を語った。田中氏は「政府はもっと知恵を出し、工夫すべきだ」と。そして前泊氏は、「沖縄県民は反軍ではあったが親米だった。それが反米に変わりつつある。そして駐留兵士にも『こんなに嫌われながら、我々はなぜ命を?』がある」という・・・
会員制情報誌「選択」4月号の巻頭インタビューで「日米同盟『形骸化』は止まらない」と語った「ダグラス・パール氏(カーネギー国際平和財団副所長)」の意見が心に重くのしかかる。曰く「現状、日米のトップの関係は完全に行き詰まっている。互いの信頼関係が醸成されていないので、このまま改善することはないだろう。すでに米国政権内では『安倍はトラブルメーカー』と認識されている。オバマと安倍がいくら口先だけで日米安保の重要性を説いても意味はない。そうした意味で日米同盟はどんどん形骸化している」と。そして、中国との緊張関係が日本の手に負えなくなった時、米国は日本を突き放すことも十分考えられるとパール氏は言うが・・・4月の安倍訪米、米国での待遇ぶりを冷静に観察すべきだろう・・・
今日の一句は、「花時の 人迷ひくる 裏戸かな」野村泊月。
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