「寄りかからないで」
最近、興味ある報道番組が減りつつあるなか、土曜日放送のBSジャパン「マネーの羅針盤」が出色だと私は思う。蟹瀬誠一・キャスターの軽妙なリードで、経済・金融の難しい問題に視聴者を惹き込んでいく。加えて、田中 宏明・コメンテーターのウォール街情報も非常にわかりやすい。即ち、先週末のNY市場はナスダックが史上最高値を記録したのに、経済指標が概して芳しくない。今や「米国頼み」に陥っている世界経済だが、「そんなに寄りかからないで」というのが米国のホンネらしい。悪化している要因は、「西海岸の港湾スト」「原油安」「異常寒波」「急激なドル高」の4つ。「利上げを9月にも」と言っていたイエレン・米FRB議長がその時期を明言しなくなった・・・
特に、急激なドル高が輸出企業に深刻な影響を与えているという。この原因は各国の超金融緩和にある。米国も昨秋の「G20」ではそれを容認していたフシがある。それが限界に来たということだろう。唯一の成長エンジンの米国に頼ってきただけに、世界は戦々恐々だ。特に日本やヨーロッパが米国に甘え過ぎているのかもしれない。そんな中、安倍首相が訪米する。TPP、TPAについてどんな決着を図るのか。一筋縄ではいかない米議会のこと、上下院合同議会での演説を含め、どんなメッセージを送るのか、その外交ぶりを世界は注視しているに違いない・・・オバマ大統領、安倍首相をどんな形で歓待するのだろうか!?・・・
今日の一句は、「雀の子 一人前に ダンシング」柴田真帆。
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