今後、「粛々」という言葉は使わぬ!
かなり以前から政府が再々口にする「粛々とやるだけ」に違和感を持っていたが、今回の菅官房長官が言ったという「もう言わない」に何かほっとした感じがしている。翁長知事ではないが、「粛々」という言葉には、どうしても上から目線を感じるし、極めて官僚的な臭いすらする。6日、フジテレビに出演した菅官房長官は、「私の粛々といった言葉が、上から目線と感じとられたとするならば、もう言わない」と明言した。この粛々という言葉が、海外の新聞には「着実に」とか「静かに」という意味だとしているらしいが、頼山陽の詩、「鞭声粛々、夜川を渡る」の粛々も「軍勢の静かさ」を表しているわけで、本来、上から目線という意味では決してない・・・
ただ、今日の政治家が批判を浴びる苦境にあって、「慌てず騒がず」事を進めるという意味で好んで用いるようになった(毎日新聞・余禄4/7)のが、この「粛々」だという。そう言えば、国会なんかで多数与党が、法案を強行突破するときによく使っているのを思い出す。特に沖縄では、菅官房長官が粛々という言葉を発する度に、米軍統治下でキャラウェイ高等弁務官の有無を言わさぬ態度がダブり、「上から目線」を強く感じてるのだという。たかが言葉といってしまえばそれまだだか、上に立つ政府としては、弱者である沖縄県民の心情を、十分に忖度して然りではないか・・・初の「菅:翁長」会談、やって非常によかったと思う・・・
今日の一句は、「春の夜や 翼をたたむ ごとつどふ」関根誠子。
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