消えていく雑誌?!
今朝送られてきた会員制情報誌「FACTA(2015年1月号)」の記事「干上がる雑誌市場・・・消える雑誌、残る雑誌・・・主要149誌『実売部数』大公開!」が興味深かった。相変わらず派手な新聞広告を打って、読者の興味をそそっている「雑誌」だが、その実情はたいへんらしい。特に総合月刊誌。毎月タイムリーな話題をぶっつけて毎月10日、各紙に大広告を出している月刊「文藝春秋」が、05年の実売44万6千部から17万部近くも減っているという事実に驚く。「月刊現代」「諸君!」は、すでに09年に休刊、今は、ABC加盟では「致知」を残すのみとなっている。総合週刊誌も新聞社系が苦戦、05年には22万部あった「週刊朝日」が、辛うじて11万部をキープしている状態らしい・・・
新聞系に比べ出版社系が健闘、1位、「週刊文春」706千部、2位「週刊新潮」564千部、3位「週刊現代」553千部、4位「週刊ポスト」451千部という。この差は取材力。やはりインパクトが違う点だろう。しかし、小渕優子前経産相の資金問題のスクープで大臣のクビをとった「週刊新潮」だが、部数増にはつながっておらず、「カネをかけ、苦労してスクープを飛ばしても売上につながらない」と嘆く。その背景にあるのが、週刊誌読者層の高齢化が進んでいることにある? 「がんの名医」「」墓や葬式」「年金・介護」といったテーマは読者に飽きられつつあるわけだ。また、パソコン、スマホも強敵だ・・・孫正義氏は言う「30年後、紙の新聞、雑誌、書籍はほぼ100パーセント消滅している!」と。まさかとは思うが、やはり寂しい・・・
今日の一句は、「熱燗に 舌を焼きつつ 談笑す」高浜虚子。