日記・コラム・つぶやき

2015年4月28日 (火)

プログ、毎日はお許しを・・・

 風邪から腸に変調を来たし、約1ヵ月ほど悩む。幸い痛みや熱はなく、仕事に支障なかったのはせめてもの幸いだった。それでも考えたりする根気が弱まったことを自覚、傘寿を超えた自分を改めて認識する。「病院に行っては?」との家人の声を一蹴、もう10年若ければ別だが、この年になれば自分の持つ自然治癒力を信じてみることに肚を決める。その治癒力もかなり衰えつつあることは否めないが、それにも増して最近の医療への不信感はつのる一方だ。この1年、「検査入院→手術→3~6ヵ月後死去」という親しい人との別れが3人も続けば、そんな気になるのは当然だろう・・・

 今朝あたりから食欲も便通もよくなり、どうやら回復に向かっているのを実感しほっとする。「がん」が襲う年頃でもあり「あるいは?」と思うこともあったが、どうやら助かりそうだ。それにしても長い1ヵ月だった。当方から発信する情報をお待ち頂いている方々に、これからも頑張らねばならないと改めて思う。ただ、7年前から続いているこのプログについて、毎日というのが些か荷が重くなってきた。皆さまから頂くコメントにもお返事できないままになり、心苦しい限り。これからも感銘、感動、サプライズを受けた事象や情報を「620字」に託していきたいと思うものの、「毎日云々・・・」は、ややしんどく、どうかお許し願いたい・・・腸に弱点あり、改めて食養生に努めたい・・・

  今日の一句は、「春惜しむ すなわち命 惜しむなり」石塚友二。

2015年4月17日 (金)

愛川欣也、逝く。

  「愛川 欣也」、突然の死に驚く。同じ「国民学校1年生」体験者として、彼に共感、共鳴を覚える出演作品が多く、よく視たのが報道番組。その最たるものは1999年~2012年3月まで続いた朝日ニュースターの報道番組「パックインジャーナル」。まさに愛川氏のワンマン番組だった。疎開児童として飢餓時代を過ごした少年時代の苦痛が、思想的に暗い陰を残していたのは事実。、それが彼の考え方を反戦・平和→反権力→リベラルに変えていったのかもしれない。「マルチタレント」の彼に、そんな一面があったとは知る人は非常に少ないだろう・・・

 もう1つ、彼との共通点は「小沢一郎」の”隠れファン”ということもある。総スカンという雰囲気の中で「小沢」を彼は必死で弁護していた姿を今でも鮮明に覚えている。私も同様に「小沢が好き」という理由で仲間から袋叩きに何回も遭っただけに、その悔しさがよくわかる。日本人特有のいじめだろう。マスメディアに完全に殺された彼は、再起はもはやない。しかし、「盗人にも三分の理」というのがあり、彼ならではの「良さ」もいくつかある。でも、言わない。言ってもせんないことで、いずれわかる時がくると思っている。「菅原 文太」に続いて「愛川欣也」が逝き、「隠れ小沢ファン」が、また一人減った。合掌・・・

  今日の一句は、「春老けて 諸鳥啼くや 雲の上」前田普羅。

2015年4月16日 (木)

会員制情報誌「選択」創刊40周年記念を祝う

 高校時代から大好きだった「評論家・伊藤 肇氏」が立ち上げた「三万人の会員制情報誌」だけに、私は「創刊号からの熱心な愛読者」であることを自負している。伊藤さんは、陽明学・安岡正篤の弟子として「帝王学」を世に広めた人でもあり、特に経営者層にファンが多かった。1980年、56歳の若さで亡くなったことが惜しまれてならない。伊藤さんの言葉として、今でも強烈に残っているのは、帝王学3つの柱である。曰く「1)原理原則を教えてくれる師を持つこと。2)直言してくれる側近を持つこと。3)よき幕賓(ばくひん)を持つこと」。ビジネスマン時代、この言葉を金科玉条のごとく座右に置き、守るべく励んだことを思い出す・・・

 雑誌「選択」は、その後、飯塚 昭男、湯浅 正巳、そして現在の湯浅 次郎氏へと引き継がれたが、「何者にも恐れず、果敢にタブーに挑戦するメディアが存在することは、、私たちに希望をもたらす」(ジャーナリスト・池上 彰氏)や「情報が氾濫している中で『選択』には、必ず新しい情報、そして斬新な切り口の情報が掲載されている」(ジャーナリスト・田原 総一朗氏)など多くの人から高く評価されている。ご用雑誌が増えつつある現在、どうか硬派を貫いていってほしいと思う。その象徴的なのが「巻頭インタービュー」だ。最新号「日米同盟『形骸化』は止まらない」が大きな反響を呼んでいる。安倍首相の訪米について、ダグラス・パール氏(カーネギー国際平和財団副所長)は「米国メディアはなんらニュース価値を見出せないだろう」と手厳しい。今後の健闘を祈りたい・・・名文家(ほとんどが無署名記事)が多く、読みやすいのがありがたい・・・

  今日の一句は、「五十年 待ちたれば亀 鳴きにけり」藤田湘子。

2015年4月12日 (日)

「スマホやめるか、信大生やめるか」

  「スマホやめますか、それとも信大生をやめますか」。学長が4日大学入学式にの挨拶に新入生に問いかけたことがたいへんな話題になっている。発信した主は信州大・山沢清人学長(70歳)である。「(スマホの)スイッチを切って本を読み、友達と話し、自分で考えることを習慣づけよう」と訴えたわけである。学生からは賛否両論があったという。「何を時代差錯誤なことを!」一蹴されなかったことが何よりも嬉しい。「スマホべったり」という最近の若者の傾向には辟易している者として、山沢学長の言葉に共鳴する。先日、車中で前に立った老人を無視、独りでスマホに夢中になっている若者を目撃したが、心底腹が立った。さりとてひと昔前の老人のように、若者に注意する勇気もなく、ただ嘆かわしい思いだけがつのる・・・

  ある脳学者は「記憶が詳細なほど、その瞬間が長く感じられる。しかし、周りの世界が見慣れたものになってくると、脳が取り込む情報量が少なくて済み、時間が速く過ぎ去っていくように感じられる」と言っている。これは、子供の時は時間の経つのが遅く、高齢になればなるほど速く感じられるという理屈と一緒だそうな。スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもない、脳の退化を招くという。「スマホのスイッチを切って、本を読もう。友達と話をしよう。自分で考えることを習慣づけよう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな大学生を育てる」という信州大学・山沢学長の言葉は、IT時代における「珠玉の知恵」とはいえないか・・・新しい文明の利器が人間の頭脳を退化させるとなれば一大事!・・・

  今日の一句は、「菜の花の どこに咲いても さびしからず」飯塚柚花。

2015年4月10日 (金)

3月の風と4月の雨は美しい5月をつくる

  「くしゃみと鼻水」と言えば花粉症の定番だが、先日からこれに悩まされている。腸の調子もおかしい。風邪でも引いたのだろうか。それにしても、この時季にこの寒さ、何十年ぶりかの寒波らしいが、異常気象に違いない。普段は至って丈夫な方なので、寄る年波の不安が脳裡をかすめる。浮世の義理で、しんどさをおして平素ご無沙汰している先輩K氏へ表敬訪問する。ところが、K氏も顔色が悪い。風邪気味で近所の医院へ行ったところ、「高齢になると熱が出ない。これがいけない」とのこと。年齢と共に弱りつつある白血球が、黴菌と猛烈に戦わなくなるかららしい・・・

 それがきっかけとなり病気の話に花が咲く。そこで手渡されたのは一冊の本。中村仁一著「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(自然死のすすめ)である。単行本をペラペラめくっていると、「早期発見の不幸」「手遅れの幸せ」のゴジックが目に飛び込む。がんの話である。「繁殖を終えて生き物として、賞味期限の切れた『還り』の途上にある年寄りには、もはや早すぎる死というものは存在しない」に驚くと同時に、なるほどと思う。「がんで死ぬのではない。がんの治療で死ぬのだ」に、「がんもどき」の近藤説信奉者として「その通り」と共鳴する。最後の一文「年寄りの最後の役割は、できるだけ自然に『死んでみせる』こと」が心に残った・・・今日の産経夕刊コラムの「3月の風と4月の雨が美しい5月をつくる」。この冷たい風や雨も輝ける5月のためにあるのかもしれない・・・

  今日の一句は、「ゆらゆらと 地球へしだれ 桜かな」松尾隆信。

 

2015年4月 8日 (水)

NHK・ラジオ番組の刷新のなかで・・・

  4月からどの局もテレビ・ラジオの番組の刷新が行われているが、私が注目していた「NHKラジオ・朝のビジネス展望」が「社会の見方・私の視点」に変わり、出演メンバーも一部入れ替わった。リベラル、かつ辛口評論で名を馳せている人は、どうなるか? 些か心配だったが、ほとんどが残ったことは何よりだった。特に、いわゆる「籾井パージ」の対象になると思われていた「森永 卓郎」「内橋 克人」「金子 勝」「浜 矩子」らが続投となった。今後も勇気を持って歯に衣を着せぬ発言を続けていってほしいと心から思う・・・

 ただ、経済アナリスト・藤原 直哉氏が外れたのが些か気になった。「大阪藤原塾」での発言やレポートでは、かなり強烈な「政権批判」を展開する藤原氏だが、ラジオでの発言は至極穏当で、外れた理由がちょっと分からない。4月3日の大阪藤原塾で開講前に声をかけてみたが、「3月一杯でやめました」と笑っていらっしゃるだけ。全国各地にある「藤原塾」はじめ、最近就任されたNPO日本再生プログラム推進フォーラム理事長の仕事も増えたので、NHKへの出演(電話)は時間的にムリになったのかもしれない。内外の金融、経済情報に詳しく、政権にも極めて厳しく物申す「異色の評論家」だけに、ラジオ出演がなくなるのが非常に残念だ・・・ところで「籾井批判」が増え続けている。どうなるか?・・・

  今日の一句は、「土手の木の 根元に遠き 春の雲」中村草田男。

 

2015年4月 2日 (木)

大塚家具「大粛清が始まる」

  大塚家具の株主総会余波が続いている。株主総会で勝利を得た大塚 久美子社長、「勝てばノーサイドに・・・」を明言していただけに、「新人事をどうするか?」、非常に興味があった。ところが、今日発売の週刊文春によれば、「株主総会の2日後、3月29日日曜の夕方、大塚家具のネットワークには、全27人の部門長クラスの人事異動情報がアップされていた」という。ノーサイドを宣言したその裏で粛清を決めていたわけだから、何をか況やだ。或る現役社員は言う「まさかここまで、しかも週末のうちにやるのかと目を疑った」と。また、長男の勝之氏(弟)ら4人の元取締役に対しては”人事部付”という異例の人事発表。社長の会長(父親)に対する怨念は生半可ではなかった・・・

 あまりにも強烈な社長のやり方、会社は果たして安泰に行くのだろうか? 売上は、はや30何%減という。大塚家具の株を持つ複数の銀行が棄権したらしい。委任状争奪戦には勝ったが、前途は限りなく不透明と言える。無借金経営で多くの現預金を持つ同社は、格好のM&Aの標的となろう。今、銀行の関心事は「身売りがあるかないか」であり、「大株主である会長の影響力を薄めるために、社長が第三者割当増資を行うか、引き受けるなら、どこがキーマンか」ということ。銀行らしい対応ではある。いずれにしても、日本人らしからぬビヘイビアをとった久美子社長、その上に「粛清断行」という最悪のカードを切った気がしてならない・・・イメージダウンの恐ろしさを忘れている・・・

    今日の一句は、「労農に 浅蜊水吐く 四月かな」秋元不死男。

 

2015年3月27日 (金)

注目の大塚家具・株主総会、長女が制す!

  注目の大塚家具・株主総会が今日27日、同本社で開かれ投票の結果、長女の大塚久美子社長が61%を獲得、父親の会長を制した。週刊ポスト4/3号は「大塚家具、『かぐや姫5兄弟姉妹』骨肉相食む『長男追放』の悲劇」を報じているが、まさに「ドロ沼劇」になってしまった。それにしても「かぐや姫云々」とはいったい何か? 竹取物語の「かぐや姫に求婚する5人の貴公子」に因んだものらしい。勝久会長と千代子夫人の間には5人の子供がいる。息子2人、娘3人。週刊ポストによれば、「千代子夫人は『会社は長男に継がせたい』と思っているようだ」という。学歴、キャリア、経営能力とも姉の久美子社長の方が上で、長男のコンプレックスはかなりのものだったらしい・・・

  会場内からは「何とか仲良くなれないか」の声が上がったというが、「これはクーデターだ!」と断じる父親・会長の憤激ぶりは尋常ではない。「今回、敗れても何度でも『娘(社長)解任』を求める株主提案をやって戦う!」と息巻く。テレビのコメンテーター曰く「株主は感情的になりすぎた会長に、リーダーとしての不安感を覚えたのではないか」と。それに比べ娘の久美子社長は、冷静でプロ経営者としての知見もありそうだし、実力的には上だろう。今さらという感もするが仲に入る人がいないのだろうか。「勝てばノーサイドにする」と断言していた久美子・社長、さてこれからどうなる?・・・この泥沼のお家騒動、攻防はまだまだ続きそうだ・・・

  今日の一句は「花咲くという 静かさの弥生かな」小杉余子。

2015年3月17日 (火)

日経平均、2030年には6万3千円に!?

 週刊現代3/28号の特集「日本経済、今こそ買いまくれ」の中にあった「日経平均6万3000円まで見えた!」という記事に驚く。この上昇を予測しているのが若林 栄四・ワカバヤシ エフエックス社長である。「12年初頭に最後の円高局面が来て、その後は円安に転換する」と予測。そのどちらも的中させた伝説のディーラーとして有名だ。正五角形を駆使して相場を読み説くことから、ウォール街では「ドクターぺンタゴン」と呼ばれているという。若林氏曰く「私はズバリ、2030年には日経平均株価が6万3千円を超えると見ている。日経平均株価が毎年9%程度成長すれば、『6万3千円』の達成は可能だからだ」と・・・

 もう随分以前になるが、日本経営合理化協会で年に2,3度、若林 栄四氏と大竹 慎一氏による「合同講演」があった。遠方でもあり行かれない私は、テープやCDを購入して熱心に傾聴した。企業現場を直接調査、その上で独自の理論を使って予測した株式などの「相場」、その多くが的中したという記憶がある。ところが、その講演会で大竹慎一氏が推奨していたSFCG(商工ファンド)が2009年2月に民事再生の申し立て受け破綻。1万5千円していた株が0になった。大竹氏が講演で、「銀行が潰れても、SFCGだけは絶対に潰れない」と豪語していたのが突然、破綻したのだからびっくり仰天。別に買っていたわけではないが、情報としていろんな人に伝えていただけに申し訳ない思いをした。その点、若林氏の予測は概ね確かだったと記憶している・・・2030年には6万3千円! どう思う?・・・

  今日の一句は、「恋猫に 思ひのほかの 月夜かな」中村汀女。

 

2015年3月16日 (月)

野菜不足から起こる「新型栄養失調」

  いつもユニークな健康情報を提供してくれる「日刊ゲンダイ」、今日の囲み記事の「野菜不足から起こる『新型栄養失調』が問題に」に注目する・・・新型栄養失調とは、カロリーが足りているのにビタミンやたんぱく質、ミネラルが不足し、体に不調をきたす状態を指す。女子栄養大学の三浦理代教授は言う「野菜はただ食べるだけではなく、野菜の持つ栄養素をしっかり吸収できているどうかを考える必要がある。栄養素によっては生で食べるより、調理した方がいい。野菜の栄養は細胞壁に包まれており、加熱・細胞壁が壊れ、栄養が吸収されやすくなるから」と・・・

 旬の時期は栄養価が高く、これからの春から夏にかけてはトマト、菜の花、春人参がリコピン(抗酸化物質)やベーター・カロテンが豊富な旬の野菜なので、トマトと卵を使ったトマトスクランブルエッグなとがおススメ。時間がないという人には野菜を加熱・粉砕して作られている市販の野菜ジュースがいいだろう。これならリコピンやベーターカロテンを効果的に吸収できるはず。4月からの新年度に向け、生活環境が変わることで気持ちの変化やストレスの負荷が増えて、体調の乱れを起こしやすくなるビジネスに携わる人たちにとっていい情報では?・・・さっそく実践されては・・・

  今日の一句は「水取りや 廂につづく 星の空」田中王城。

 

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