「文藝春秋」苦戦!
いつも興味をもって見ている月刊情報誌「選択」の「マスコミ業界ばなし」、3月号に取り上げている「総合月刊誌・文藝春秋の部数が激減している」との記事に驚く。往時は発行部数65万部と公称してきた「お化け雑誌」だったが、最近は実売でこの半分にも満たないこともあるという。この原因は紙面づくりや内容ではなく、「読者の高齢化」にあるというから何か切ない。かつては全国の企業社長が購読しており、応接室などに置いてあった。読んでいるかどうかは別にして、「文春」を置くことが一種のファッションみたいだった・・・
こういった定期購読者が徐々に現役から引退していることが最大の原因であることは間違ない。かく言う私もその部類の一人だが、依然、「文春」の愛読者で定期購読は続けている。情報提供という仕事の関係上、内容が非常にバラエティに富んでいる点がありがたい。ただ、少し以前、編集が「保守」に傾きすぎていた時期もあったが、あれは頂けない。中庸というか、バランスのとれたものにしてほしい。難しさもあって編集長の交代が頻繁だ。現編集長も、「新しい読者層をめざして模索しているが結果が伴わない」と嘆いているとのこと。この項の筆者曰く「・・・健闘を祈りたいところだが、交代説が出始めていると言うから、世知辛い」と・・・総合月刊誌でトップを走り続けていた「文春」すらこうだから、「選択」や「ファクタ」などもたいへんだろうとお察しする・・・
今日の一句は、「三月の 風は移り気 花売女」草間時彦。